ボツワナ式結婚式

結婚したい!

ボツ人の話ね。ボツ人の。結婚したいかどうかは分かりませんが周りで結婚の話がよく出る。すでに私は2回結婚式に出ましたし、「来年結婚するんだ〜!」という人も周りで二人。一人は学生、一人は結婚資金のために警察官をやめてマイン関連の建築にジョブチェンジしたとか。

ハウトゥ結婚

詳細はよく分かりませんが、結婚となると大金が必要だとか。まず、牛を平均8頭奥さんの家に納める必要があります。結婚したい男子は牛のために一生懸命に働きます。日本の結納のような意味合いでしょうかね。近年では牛ではなく金銭を提供することも増えたとか。近代化ですかね?

さてその牛は1頭あたり8万円ぐらいだそうですので、平均6,70万必要ってことですかね。う〜ん。これだけでも大変。

そしたら結婚式を準備せなってことになるのですが、これはMalomeと言われる母方のおじさんが取り仕切るそうです(セツワナ語の先生談)。また、Malomeは親族の重要なポジションだとか。

結婚式ですが大抵2回。新郎側のホームタウンで1回、新婦側のホームタウンで1回です。そして参加者ですが基本的に誰でも来ていいのですが、いまいちよくわかりません。2回目に参加した結婚式は奥さん側の地元(ハボロネでしたが)の方には参加出来ませんでした(私は新郎と知り合い)。場所は知っていたので訪れれば参加できたとは思いますが、周りの知り合いも「あれインビテーションもらってないな。インビテーションもらってないのに行けないよ」とかいう反応でした。

2回行って観察した感じだと、新郎や親戚の関係者(親族など)はメイン会場内の机ありの席、ご近所さんやちょっと来てみたかった人は会場の外のテント席ではないかと思います。
 
あと、都会式
田舎式
があって、
「1回目の結婚式と2回目に参加した田舎での結婚式は全然違うからね、楽しんでね!」と、言われたもののどちらも似たような感じでした。

結婚式の流れ

1回目の結婚式がはじめの方から参加できたのと式次第が各テーブルにオイてあったのでこちらを参考にします

会場

会場は、家のそばの広場に立てた特設テント会場です。結構綺麗です

  • 1件目

  • 2件目

新郎新婦入場

最初、車で新郎新婦が入ってきます。その時はクラクション全開です、後続の車もクラクション全開です。

入場でも音楽(クラブ系?)が流れ、ノリノリダンスをしながらの入場です。そして、年配の女性が奇声に近い高い声を上げる、日本語で表現すると「レロレロレロレロレロレロレロレロ」なんですが、実際には違います。しかし日本語で表現すると「レロレロ・・・」という奇妙な音です。これは、セレモニーなどでも聞かれるので伝統的な囃し立てるための音なんだと思います。

  • 新郎とそのベストフレンド、新郎が**いざ行かん!**みたいな小芝居をします。

  • *よっしゃー!*みたいな?

フォトセッション

新郎新婦入場したら、親族がテントに入り何やらお話があった後移動になります。写真撮影会です。

移動もですね、車なのですが、新郎新婦が乗り込んで周りのベストフレンドが「いざ行かん〜!うおりゃ〜!」みたいな小芝居をするのでちょっとおもしろいです。

写真撮影会は特設会場で、とにかく撮りまくる、いろんなポーズでありとあらゆる角度から何枚も撮りまくるコーナーです。このコーナーは基本親族だけなんでしょうね。式次第を見る限りゲストの到着はこの後になっています。

写真撮影会は延々1時間。でも1時間で終わらない、2時間ぐらいかかった!この時点で1時間遅れ。

オープニングプレイヤー

どんな式典、会議、パーティーでもこのオープニングプレイヤー(お祈り)がはじめにあります。私が思う以上にキリスト教で皆さん信心深いです。あと本式は、司会者がマイクを持って進行していきます。結構上手です。2件目の結婚式は新郎の親戚でテレビかラジオかの司会だったかをやっているとかで本物でした。

花嫁家族紹介/新婦家族紹介

これは、マロメ(母型のおじさん)の仕事っぽいです。これが長くて、セツワナ語でわからんのです。紹介され紹介された人は立ち上がって手を振る。親戚が「レロレロ〜」って声を上げるという流れです。

1件目はカウンターパートの弟でしたので、2件目はHoDの結婚式。どちらも、親戚知り合いなどの近しい人扱いをしてもらったため、気を抜いたところでンポさんも紹介されて皆の前で立ち上がって手を振ることに。皆から認識されるといういい経験でした。2件目はHoDの奥さんの親戚が日本にいたことがあるとかで、日本のこと少し知っていました。

というわけで大体、式はですね、誰かがスピーチを順繰りにしていくという、大変長くてつまらない感じですが、雰囲気は結婚式華やかで喜びに満ち溢れていていいですね。

2件目の時は芸人がやって来てました。HoD曰く「誰もこいつらよんでないんだけどなぁ」勝手に来たのでしょうか。

ランチ

ランチは1時間半遅れました。基本的にパパ、セスワなど、伝統的な料理と、ジンジャービアというひやしあめ風の飲み物。

セスワというのはコンビーフのような食べ物で私は好きです。2回めはゴート(ヤギ)のセスワでした。

お色直し

1件目は、帰る時間が迫ったので食事後に帰りました。2件目はもう少し居ることができて、お色直し3回ぐらいしていました。その都度ダンスで踊りながらの入場。夫婦で踊りなが入場ってのは楽しそうでいいですね。

気になるご祝儀

ご祝儀ですが、ありませんタダです。なので、近所の人達はご飯目当ての人も居るでしょう、やって来てボーッと見て、ご飯を食べてごちそうさま。これらの準備は新郎新婦(と家族)が全部面倒見ます。うしややぎを殺して、食事を作り、テントや諸々のケータリングサービス、結婚式用のサービスがあるんでしょうね。DJとかも来てましたし。

  • ボホベ(ソルガムを煮て混ぜる)

  • こういう脚付きかまどで作ります

  • セスワ作り

  • 伝統的ビール(チブクかな?)

雑感

基本スピーチを聞いて待つという作業なのでセツワナ語がもっと理解できれば良いなぁと思いますが。出し物がたまにあり、ご飯を食べれて、ワイワイと楽しいです。でも、知り合いじゃないとちょっと行く気はしませんが。もし、近所で知らない人の結婚式があるとしたら、、、お、行っちゃうかも。暇なら。ご近所だしってことで。遠くなら行かないなぁ。

あと、飲み物の提供が少なくて、喉がカラッカラに乾きます。水やジュースは持参しておいたほうが良いかもしれません。私はどっちも持ってなくて耐えて耐えてしてました(笑

この結婚と結婚式にやたらお金がかかるというのは結婚に対するハードルを随分高くしているんでしょうね。シングルマザーや40ぐらいでもまだ結婚していない(でも子どもと、奥さんっぽいのはいらっしゃる)とかザラにあって、質問内容が「結婚していないのか?」「子供はいないのか?」という事になってます。結婚してなかったら日本だと通常子供はまだいない事のほうが多いですよね。

大変だ。