ボツワナ式出張:手続き編
出張参加のレター
教育省の部門から、「ワークショップ、ミーティングをするので以下のものは出席してください。ティーとランチは提供しますが、宿泊と交通費は各カレッジで出してください」という旨のレターがFAXで届きます。そうすると、いざ出張!となります。
この予告のようなレター「以下のものはこのプロジェクトにアサインされました。近日ミーティングをします」的な予告はあるものの、いつもミーティングや出張の連絡は急に入ります。ただ今回は、何度かカウンターパート(CP)に「確認して」と月曜日から言っていたので、前の週の火曜日に日程がわかりました。
ただ、先週の金曜日に「確認する」とCPが言って何も連絡がなかったので、月曜日に「ミーティングいつだった?」って聞くと若干焦り顔で「あれ?今日からだった??」と返されたので若干冷や汗でした(笑)。「しらねーよ!(Ga ke itse!)」というしかありませんでした(笑
出張前の準備
さて、出張となったら。宿泊と交通費はカレッジ持ちということで、はじめに宿泊代の見積もりを取ります。1泊600-800ぐらい(私のカレッジは600以下野必要がありました)で、3食付きの見積もりを取ります。見積もりを校長か副校長か、購買かに見せて(実際に誰が処理するのかは私も不明)、OKとなれば完了です。
正規スタッフとボランティア
正規スタッフとボランティアでお金の流れが違います。
正規スタッフ
カレッジの正規スタッフ(オフィサー、レクチャラー)は、見積の料金がまるっと銀行口座にデポジットされて、使った分だけのレシートを取得して精算〜という流れです。
「もし余った分はどうするの〜?」と同行するCPに聞いたところ、苦笑いしながら「あ〜、返すんだよねぇ〜」とのこと。
この辺はきっちりしているかなぁ。開発途上国でよく聞くようなポッポナイナイ、何ならJICAの出張費も上乗せ、みたいなことはない、、、と思います。実際口だけかも?という心配もあるかもしれませんが、この国の雰囲気からして信用できると思われます。
ボランティア
ボランティアはカレッジに口座情報がないですし、正規雇用という扱いではないためGPO(Goverment Purpose Order)という枠組みで支払いをします。こちらは、フレキシビリティがなく、見積と書類と、支払ったものに対するサインが必ず必要です。
私もフィールドトリップで宿泊をカレッジに持ってもらった時や、赴任して家が準備できるまでの1ヶ月をGPOで支払いしましたが、フィールドトリップの時に食べたものが少なすぎて、後日赴任してからもう一度行って20プラ分のフライドポテトを受け取ってきたりだとか、1ヶ月分の朝晩の食事について全てサインをしてくれだとか、若干のややこしさがある感じです。なので、支払いが後払いです。
書類や手続きで支払いが1ヶ月2ヶ月遅れることもあるそうなのですが、ボツワナ人はこの辺りフレキシブルなゆるゆるなので、そのうちでもかならず払ってもらえればいいという雰囲気がある?
三食でるのん?
そうなんですよね、基本的に出張となると、三食宿交通費付きというなんというか、おんぶにだっこというか。加えてオフィサーには日当が出る!という素晴らしい待遇。
交通費
交通費ですが私の場合CPと同行なのでカレッジの車でドライバー運転で上京です。大抵カレッジの出張で人数がいる場合はドライバー付きです。公用車の場合、ガソリン代が公用価格(スタンドが決まっている)となるからだとか。一人の場合は公共のバスでとかもあるようです。
いざ行かん!
大体書類手続きができたら「準備完了!」(ボツワナ人の中で)になります。情報共有がいまいちできない事が多いので、こまめに「いつ」「何時」「何処で」というのを前日に確認しましょう。今回の場合「月曜の出張は前乗りで日曜日発」ってのを金曜日に私から確認して判明しました。
そして、出発の日は「何時来てもすぐ出られる」状態にして1日潰れると覚悟しとくのが無難です。私の場合「3時に迎えに行くから」と言われて2時にドライバーが迎えに来ました。実際12時にCPから電話があって「3時やからやんな?」と確認したのに(笑
ンポ:「3時ちゃうんけ?」
ドライバー:「CPが早めに出たほうがいいって言うから」(電話を見せられながら)
ンポ:「まだ、準備出来てへんがな。20分ぐらいかかんで?」
ドライバー:「ノープロブレム」
ンポ:(ノープロブレムじゃあれへん)「ほな、先にうちのCPを迎えに行ってから、もっかいきて
ドライバー:「そうするわ〜」
あらかた準備は出来てたんで、締めの戸締まりなどをしてまつこと数分、それでも30分前にピックアップされました。遅くなるのはしょっちゅうだけど**早まるのは初めて(しかも1時間も!)**だったので相当焦りました。
その後、別のドライバーも乗せて3時頃、ジュワネンを発ちましたとさ。別のドライバーを乗せることも知りませんでした。3時ってのはジュワネンを出るのが3時ってことだったのでしょうかね。
とは言え、ボツワナ人の出張費用のほか、ボランティアの費用も「当然のように」出すボツワナはいい国じゃないでしょうか。でも、これは教育と健康に力を入れて、予算を組んでいるボツワナならではかも知れません。
写真は全く関係ない、ジュワネンで手に入るインスタント袋ラーメンです。エビ味、カレー味、チーズ味です。